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―嘘と光の影を解明!―
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箱田裕司・仁平義明編 2940円(税込)有斐閣( この本のページ )
本書は「嘘とだまし」のさまざまな例について述べてきた。客観的事実とは異なるものが知覚される錯覚、悪徳商法によるだまし、医療場面において患者への深刻な影響を懸念してやむをえず隠される事実、司法場面で被疑者が行う虚偽自白、動物の生得的なあざむきと戦術的なあざむき、子どもが真実でないことを知らずに言った嘘と意図的な嘘、空想虚言症やミュンヒハウゼン症候群の患者がつく嘘などを紹介した。そして犯罪捜査において試みられている発見の試み、日常場面におけるっぽさなどについて述べた。最後にを嘘つくときに働いている脳のメカニズムの究明にまで話が及んだ。
本書で紹介されたさまざまな話は、大きく情報の入力段階の話と出力段階の話に分けることができる。 だまされるメカニズムは主として入力段階に関わるものである。(中略)
嘘とだましについてかなりのことが本書によって理解できるように思えるが、しかし、まだいくつかの疑問が残る。その主要なものは、さまざまなこれらの嘘とだましの背景にある心的メカニズム、脳内メカニズムは1つなのか、それとも各種の嘘やだましに応じたそれぞれのメカニズムがあるのかという疑問である。(中略)
人は、真実が言いたくてもどうしても言えないときがある。たとえば相手が完全な論理的思考の持ち主であれば、あるいは苦しみを乗り越える強い意志の持ち主とわかっていれば本当のことが言えるであろうが、そのようにできないこともある。重篤な病の告知の場合がそうであろう。不治の病に冒された幼い患者に真実を伝えることによってその子が絶望の淵に追い込まれることが危惧されるとき、医師は真実を伝えることに逡巡する。幼い患者は親や医師、そして病室のほかの患者たちのふるまいから、自らの病の重篤さを悟るが、あえて気づかないふりをして、そして何気なくテレビを見、本を読み、院内学級に通う。表面的には何気なく繰り返される病棟での日常生活、しかし本当は張り詰めた緊張感の中で医師は言葉を選び、あるときは言葉に詰まりながら、子どもに何とか事実を伝えようとしている。(後略) 〈「終章」より抜粋〉
08.04.21 愛国者の座標軸
08.02.21 発達としての共食
08.01.21 即効即決! 驚異のテレアポ成功術
07.12.21 コピー用紙で折る
07.11.21 なにわ大阪食べものがたり
07.09.21 企業不祥事事典 ――ケーススタディ150―
07.08.21 海を抱いたビー玉 ―〜甦ったボンネットバスと少年たちの物語〜―
07.07.21 少数言語としての手話
07.06.21 「いのち」の話がしたい
07.05.21 幕末下級武士の絵日記
07.04.21 「生死」と仏教―名僧の生涯に学ぶ「生きる意味」―
07.03.21 書物の日米関係
07.02.21 団塊の楽園
07.01.21 竹内好セレクション 全2巻
06.11.21 『怖るべき天才児』
06.09.21 心の荷物をすっとおろす 号泣力
06.08.21 嘘とだましの心理学―戦略的なだましからあたたかい嘘まで―
06.07.21 変化に直面した教師たち
06.05.21 ガイドブック 成年後見制度
06.04.21黄金期歌舞伎名優アルバム
06.03.21動物おもしろ基礎知識
06.02.21辞書の政治学
06.01.21蘇我氏四代
05.12.21聴覚障害者への統合的アプローチ
05.11.21中国古典小説選
05.09.21アキラの地雷博物館とこどもたち
05.08.21母さん僕のために泣かないで
05.06.21夜の記憶
05.05.21古代日本の女性天皇
05.03.21ようこそ、ろうの赤ちゃん
05.02.21航空「2強対決」11選
05.01.21NPOと新しい社会デザイン
04.11.21犯罪科学捜査