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―古き良き時代の阪急―
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橋本雅夫著 四六判 1890円(税込み) 草思社(この本のページ )
京都、大阪、神戸を結び、宅地開発、少女歌劇、デパートや遊園地の経営などで先鞭をつけた阪急電車。その90年に及ぶ歴史を、阪急に長く勤めた著者が、先輩、同僚から聞いた話や著者自身の体験を織り込みながら描く。社史には取り上げられることのない、それらの興味深いエピソードの一端を目次から拾ってみると、 ・ガラアキで素敵な眺めの電車 ・お知らせがないと停まりません ・和やかに女学生専用電車が行く ・悲喜劇・黄金風呂ものがたり ・大阪から「神戸ユキ特急25分」 ・そのうちに紙の電車が走る ・空襲下あの暗い電車の思い出 ・満員ですよ大黒様はご遠慮を ・電鉄本社宿直室で悪しき夢見誌 ・今日から晴れて阪急京都線 ・明るいマルーン色の高性能車 本書は資料的にも価値が高い。かつて活躍した車両についてのウンチクは、著者ならではの面目躍如たるものがあり、巻末に付された年譜、各駅一覧も貴重だ。また久保田正一氏らの撮影による70余点の写真も貴重なものが少なからずある。鉄ちゃんも、そうでない人も楽しめる好読物である。
―鉄道が果した大きな社会的役割―
ばん澤歩著 A5判 5250円(税込み) 有斐閣(この本のページ )
鉄道の経済的・政治的・社会的な役割はどのようなものか。鉄道によって、それまで分断されていた地域が連結され、市場は統合されていき、さらに人々の交流が生まれ、コミュニケーションが促進されていく。また鉄道業は、距離が離れた地域に職員を送り込み、組織が大規模化するため、それにより人事や会計などの管理システムが生み出されることになる。 そういう意味で、鉄道は、各国の経済発展のために大きな役割を果たしてきたと言えよう。19世紀前半に登場したドイツの鉄道も、市場を連結し、そこで働く人々を育てたことにより、ドイツに国民経済を実現し、急速な工業化や経済成長をもたらした。日本も同様のプロセスを辿ったと考えられよう。 本書は、19世紀ドイツにおける経済統合を検証するために、鉄道業の役割を社会経済史的に考察し、ドイツ工業化の筋道を問う力作である。ドイツの地域経済と国民経済・国民国家との関わりを追究し、さらに鉄道業における組織や管理の発展過程に光を当て、新たな視角を提示する。
―初の自選アンソロジー―
南 正時著 四六判 1785円(税込み) 中央書院(この本のページ )
著者は1971年(昭46)にフリーの鉄道写真家として独立。名著「鉄道『大百科』シリーズ」は、当時の鉄道少年たちの“教科書”となった。そして、還暦を超えた今も、「鉄道と旅」をテーマに活躍中だ。 本書は、プロ写真家生活25周年を機に、思い入れの深いルポやエッセイ等を著者自身が精選したアンソロジーである。 国内の話題は、新幹線からローカル線、蒸気機関車(SL)まで多岐にわたる。鉄道大好き少年だった福井での思い出や、アニメ制作会社勤務のかたわら全国のSLを追いかけたアマチュア時代の撮影裏話は、懐かしく、心が温まる。 いっぽう海外の鉄道は、エポックメイキングな列車のルポを中心に収録。仏TGVの一番列車、開業初日の独ICEをはじめ、ユーロスターや南アフリカの豪華列車ロボスレールなど、いずれも現地取材の臨場感が伝わってくる。 このほか、廃線跡探訪、デジタル写真考察、もう一つのライフワーク「名水・温泉」の旅なども収め、“南正時の60年”を1冊に凝縮した自選集となっている。
―駅名の変遷事情をさぐる―
今尾恵介著 四六判 1890円(税込み) 東京堂出版(この本のページ )
駅名が改称される事情は実に多種多様であり、その背景を考えるといろいろな様相がよくみえてくる。例えば、京王線の桜上水駅は、北沢車庫前として開業し駅の所在地は上北沢町であった。桜上水とはもともと地名ではなく「桜の名所・玉川上水」といった意味で花見の名所であった。駅名の浸透力により正式な町名になった一例である。京王線の金子駅もつつじヶ丘駅となり町名となった。戦前では軍施設を名乗る多くの駅が地元の地名に改称されている例も多いが、戦後の高度成長期あたりから目立ってくるのは、積極的な意図をもった改称である。著名観光地の名を着けて「玄関口」をアピールしたり、かみのやま温泉駅のように「温泉」や「高原」を付けたりしている。最近では「さくらんぼ東根」のような名産品つき駅名も登場したりする。また一方では「墓地前」のような駅名を地元住民などが忌避して改称に至ったケースもある。駅名の変更には社会情勢の反映や鉄道同士の競争、市町村の思惑、地名に関する住民の意識などが読みとれる。
―蒸気機関車のすべて―
齋藤晃著 B5判変型 4410円(税込み) NTT出版(この本のページ )
1804年2月21日、1本の煙が南ウエールズにあがったとき。そこから蒸気機関車の歴史は始まった。それは、人類が始めて「自ら移動する動力」を手にした記念すべき瞬間だった。それは同時に、今まで人力や馬力に頼っていた鉄道が、革命的輸送手段に変貌した瞬間でもあった。 産業革命の発展段階に生まれた蒸気機関車は、人と物資の移動、情報伝達の時間距離を飛躍的に短縮し、産業革命自体の強力な牽引車として共に発展した。それは同時に近代国家確立の基礎も築いた。これに引き続く20世紀は機械文明が成熟したときであり、同時にエレクトロニクスの台頭によって、第2世代とも言うべき時代に転換した時でもある。蒸気機関車200年の軌跡をたどりながら、ブラックボックスのなかった第1世代の機械文明を振り返る(まえがきより)。 本書はおよそ200年にわたる蒸気機関車の歴史をメカニズムの側面から振り返る、本格的歴史研究書です。鉄道史だけでなく、機械史、産業史としてもお楽しみください。
―事故に注意!!―
佐々木冨泰・網谷りょういち著 四六判 3360円(税込み) 日本経済評論社
鉄道、航空、船舶など交通機関にとって事故は歴史のひとつといった生やさしい事件ではない。必ずといっていいほどそれぞれの時代の社会的背景を反映している。戦前のもう忘れられた事故であっても正確に記録することによって今後の安全輸送に資することもできる。 大正15年、山陽本線で国際特急列車が集中豪雨で地盤が緩み、脱線転覆した。特急列車とはいっても客車はまだ木造の時代で、客車が鋼体化されるきっかけとなった事故であった。 昭和18年の土浦の三重事故は戦時中でもあったのでその詳細は報道されず、事故原因は闇のなかに葬られてしまった。昭和37年には同じ常磐線で同様の事故が起こった。あの悲惨な三河島事故である。事故の教訓が生かされなかったケースであった。 人災や天災だけでなく車輌・施設・運行システムの問題など様々な鉄道事故の原因に迫る。 【関連図書】 続・事故の鉄道史(同著者) 信楽高原鐵道事故(網谷りょういち著)各々2940円
―貴重な資料で見る鉄道ターミナル―
交通博物館編 A5判変型 1890円(税込み) 河出書房新社(この本のページ )
映画を見ると、あなたは疑問に思うだろう。西洋の終着駅は行き止まり式なのに、なぜ日本のJRの駅はほとんどが通過式なんだろうと。毎日見慣れている駅にも、今日の形になるまでの長い歴史があった。 東京駅・丸の内口は当初、南口が乗車専用、北口が降車専用で、入口と出口は250メートルも離れていた。また、昨年まで交通博物館があった神田須田町には壮麗な駅舎があり、駅前広場には日露戦争の英雄・広瀬中佐の銅像が立つなど、市電の路線が集まる東京の中でも繁華な駅のひとつだった。このように東京の各ターミナルができるまでのいきさつや、鉄道の各路線がどのように伸張していったのか、その歴史をたどった1冊。 こうした流れを、駅が完成するまでのさまざまな計画案(汐留時代の新橋駅、外国人の作った東京駅の和洋折衷駅舎案など)、珍しい路線図、「つばめ」「ゆうづる」などの列車ヘッドマークや列車名札、駅がどのように拡大してきたかが分かる構内図、時刻表など豊富な資料で解説。
―路面電車の車窓から―
永田幸子写真 小柳淳解説 A4判変型 2310円(税込み) 春陽堂書店(この本のページ )
本と電車は相性がいい。レールの上を揺られながら、本の中を旅する楽しみ。時間が過ぎ頁がめくられていくにつれ、窓の外の景色も刻々と変わっていく。 本書も頁をめくるごとに窓の外の景色が変わる。旅する場所は香港。この写真集は香港の路面電車通称「トラム」、1904年開通の市民の足を取材したものである。香港島北側を東西に結ぶトラムは、全身に派手な広告をまとい、繁華街、ビジネス街、生鮮食料品市場や住宅地を結んで、今日もゆっくりと走っている。本書はその車窓から見える町並と生活、そして車内や運転席、整備場の様子を切り取ったもの。巻末に路面電車各駅と街の解説を附した。 解説は香港ライターの小柳淳。7月には写真展も開催される。 【写真展】7月7日より16日まで、東京お台場の日本科学未来館「サイエンスニュース!アジア展」の香港ウイーク「香港路面電車の旅」写真展。 TEL:03-3570-9151
―鉄道旅行のお供に―
坂本 衛著 A5判 1785円(税込み) 山海堂(この本のページ )
先頭車両の運転士のうしろに立って前方を眺めるのは、いくつになっても楽しいもの。まるで自分が運転士にでもなったような気分で胸がワクワクしてきます。 電車が進むにつれて、フロントガラスにはいろんなものが現れては後方に飛び去っていく。トンネル、鉄橋、踏切といった構築物のほかに、線路脇にはさまざまな形をした標識が立っていて、それにはなにやら数字が書いてある。その一つ一つにもきっと列車の運転に重要な意味があるに違いない。 カーブにかかると電車が傾くのは線路に仕掛けがあるのか、それとも電車に仕掛けがあるのか。赤信号で停止した電車が、信号が変わらないのに動き出したぞ。これ、規則違反じゃないの? ただ漫然と車窓風景を眺めていても、それはそれで楽しいのですが、こうした疑問を一つ一つ解明していけば、鉄道の旅はますます楽しいものになってくると思います。 本書は、駅周辺の設備に始まり、線路や分岐器、信号施設、踏切、橋梁や車両基地まで、鉄道施設の基本がよくわかる絶好の入門書として、旅のお供に最適です。
―「鉄道の神様」の全貌―
別冊太陽編集部編 A4判 2415円(税込み) 平凡社
最新刊『滝山コミューン1974』が話題の原武史さんは、鉄道ファンとしても知られ、著作も多数刊行されていますが、本書『宮脇俊三』に寄せたエッセイで「高校生だった私が、本書(『時刻表2万キロ』)から受けた影響ははかり知れない」と告白されています。さらに『女子と鉄道』を上梓した酒井順子さんは、「私は、鉄道を好きになるより先に、宮脇ファンとなった者」と書かれています。 本書は、鉄道ファンの神様とも言うべき宮脇俊三の全貌を、代表作『時刻表2万キロ』『時刻表昭和史』を中心に、初公開多数の写真を豊富に盛り込みながら紹介する、宮脇ファン、鉄道ファン垂涎の1冊として刊行されました。 なかでも『時刻表2万キロ』の行程を白地図に記した「全線完乗地図」は、その圧倒的な詳細さで見るものを興奮させると同時に、宮脇俊三という稀有の紀行作家の本質をもあぶりだすものと言えるでしょう。 鉄道ブームの今こそ、その原点にして今もって頂点とも言うべき宮脇俊三の世界を、ぜひ堪能していただきたいと思います。
08.04.21 ラテンアメリカは世界を変える!
08.03.21 お父さんのための「自立」支援講座
08.02.21 受賞図書!
08.01.21 家族って何?
07.12.21 地図と年表―不思議に満ちた世界
07.11.21 お父さんからの本の贈り物
07.10.21 明治―近代日本の出発点
07.09.21 もうひとつの古代ローマ
07.08.21 幽霊・お化け・妖怪の本
07.07.21 新ネットワークが社会を変える!
07.06.21 電車に乗って―書を持って、旅に出よう!
07.05.21 プロになる!
07.04.21 ぼくらの科学 生命 宇宙 数学
07.03.21 文章読本 愛と涙と感動を文字に
07.02.21 『それってどうなの?』
07.01.21 最近わたし疲れてます。
06.12.21 もっと笑いを! 大入り満員 大繁盛
06.11.21 ことばとともに味わう、写真の本。
06.10.21 となりのイスラーム ムスリムのありのままを知る
06.09.21 『1968年』の変革は、今どのような意味をもつのか
06.08.21 ペットと暮らして気づいた人生の意味… ペットと暮らす―愛すべきペットのすべて―
06.07.21 昭和と平成の歴史的結節、そして現在 近代天皇制を問い直す―その来し方・行く末
06.06.21 「下流」とは誰か―日本を蝕む格差社会
06.05.21やったぶんだけ深く楽しめます。何歳からでも遅くない。アート・学問への誘い
06.04.21身体と文化が交差する地点 性(セックス)とは何か 禁忌と好色
06.03.21旅大全―出会いと発見の宝庫
06.02.21“子どもたちの世界”に何が…
06.01.21現代に生きる和のこころ、伝統のわざ
05.12.21もうひとつの自伝・評伝
05.11.21大人のための絵本と童話
05.10.21「老い」をどう生きるか どう支えるか
05.09.21こだわりの食と酒と…
05.08.21動物のことをもっと知りたい
05.07.21東アジアの過去、現在と未来
05.06.21ビジネスの倫理〜会社は誰のものか?
05.05.21頁をめくれば家が建つ 理想の家
05.04.21戦後60年の人・暮らしとその精神
05.03.21躓いたって、叩かれたって、私の人生
05.02.21身近なナショナリズム
05.01.21散歩大全
04.12.21文化系のための科学入門
04.11.21キリスト教文化の謎と魅力
04.10.21環境の過去・現在・未来を考える
04.09.21家族とことばを交わしていますか 子どもも親も、元気になる本
04.08.21未知の帝国アメリカ
04.07.21昭和という時代を知る
04.06.21手から手へ伝承したい〈手仕事〉の世界
04.05.21不思議、おもしろ、驚き! おもしろ事典
04.04.21いま『食』の現在を読む
04.03.21生きる力としての宗教
04.02.21変貌するボランティアと福祉制度
04.01.21仕事と夢とプライドの調和
03.12.21私の世界理解元年
03.11.21絵と図の力――情報と解説の魅力
03.10.21定年前/定年後 定年してからが面白い!
03.09.21環境立国、環境経営ニッポン
03.08.21子供が自分自身を確立するとき こころとからだの「闇」からの脱出
03.07.21テロ、イラク戦争、有事法制…平和への道につなげたい
03.06.21「江戸開府400年」を読む
03.05.21ことばの世界を探る 日本語と時を過ごす…
03.04.21生き生きと生きるために
03.03.21おとなのための総合学習
03.02.21再生の叡智結集!
03.01.21凛とした精神の結晶
02.12.21伝承すべきこと、変わるべきこと
02.11.21素敵なあしたそして夢を
02.10.21web化一周年記念企画 いま、専門書・学術書がおもしろい! その装丁、その独自の世界
02.09.21一度限りの大切な人生
02.08.21傷ついた地球の未来は…
02.07.21もっと知りたい隣の国―韓国
02.06.21歴史に誘われて
02.05.21現実を見極め、錯覚からの脱出
02.04.21知恵と勇気を与える一冊
02.03.21学校が良くなる、教育が変わる
02.02.21新しいアジア像の創造
02.01.21この一冊から始めてみませんか
01.12.21富は日本人を豊かにしたか
01.11.21クリスマスに贈りたい本
01.09.21限りなく愛するとは…最も個人的な心の世界へ
01.08.21ゆっくりと日本を考えよう