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―新たな宗教戦争の現在に問う―
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鷺沢萠著、水崎真奈美絵A5判変型 1470円(税込)作品社
名もなき農夫のつくる葡萄酒を飲むのが何よりの楽しみである若き王。その王の治める国から出土する「黒い水」を求めて、王の国とは違う神を信仰する隣国の軍隊が攻め込んでくる。
戦争になり、王の治める国はかろうじて勝利を収めることができたが、傭兵の高禄に味を占めた国の農民たちは、畑仕事に戻ろうとしない。そして、王の何よりの楽しみであった葡萄酒の作り手は、戦争の中で命を落としていた。
「自分が信じていたのはどんな神だったのか。隣国の王が信じていたのはどんな神だったのか。その神は、我々を救ってくれたのか」。王は自問する。宗教戦争と、石油の謂いである「黒い水」にまつわるこの物語には、現今の世界情勢が多分に反映されている。
弱冠十八歳でデビューし、二〇〇四年四月に三十五歳の若さで世を去った人気小説家・鷺沢萠の、最初にして最後の絵本。人はなぜ争うのか、人はなぜ神を信仰するのか、人の生命とは何かという根源的な問題に挑んだ力作である。
著者自身による英語訳・韓国語訳を併記している。
―あなたのまわりにもきっといる!―
大森裕子著B6判 1050円(税込)偕成社( この本のページ )
いつも横縞のシャツを着ているフェレットのよこしまくんが主人公の絵本シリーズ最新刊。このよこしまくん、性格はみえっぱりでへそまがり、ぶっきらぼうでかっこつけ。ほめられるとにくまれ口をたたくし、自信家のように見えるけれど、めっぽう打たれ弱かったりもします。でも、そんな欠点にもかかわらず、どうにもにくめない愛すべきやつなのです。
第三巻目のこの本は、よこしまくんとその仲間たちの日常をつづったコント集です。よこしまくんの話の腰を折ったり、聞き流したり、あっさり否定したりするのが得意なガールフレンドのピンクちゃん、もてもてハムスターのキンクマちゃん、筋トレが趣味というカメのガリクソン、悩み多きテントウムシのポポロフスキー、社交的なおっちょこちょい主婦のクマのジェニーさん等々、ひとくせもふたくせもある登場人物たちがいい味を出しています。
シンプルな線が味わいぶかいイラストにクスクス笑いながら、ときには身近な誰かとひきくらべてドキッと身につまされる、そんな大人の絵本です。
―童心の情景を辿る―
有賀 忍著A4判変型 2940円(税込)日貿出版社
NHK教育テレビ「おかあさんといっしょ」の「こんなこいるかな」シリーズで人気を博し、現在も絵本作家として活躍中の著者は、タブローとして「童心=心の故郷」をテーマにした板絵作品を二十余年にわたって制作してきました。板絵とは、シナベニヤ板の表面に絵を彫り彩色を施す絵画の手法で、絵肌の微妙な凹凸が作品全体に重厚さや力強さ、温もりを醸し出す独特の表現方法です。
著者にとって初めての作品集である本書は、一連の板絵作品89点とエッセイや詩21篇と、制作ノートも収録しました。喜びや哀しみ、願いや憧れといった人間の素朴な感情を豊かなイメージで表現した作品は、見る人の心を癒し、深い安らぎへと誘います。
著者は、幼少期を長野県伊那町や藤沢村で過ごしており、本書でも子供時代の幸福な思い出や美しい信州の山々から感受した色彩の記憶が、現在の板絵制作の大きな源になっていると語っています。作品群を通して、著者の原点を垣間見ることも出来るでしょう。
誰の心にも存在する無垢な世界を呼び起こす、珠玉の一冊です。
―CUTOUT!―
井上玲/くまだまり/藤野真由子AB判変型 1050円(税込)雄鶏社
切り絵というと黒と白のイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。もちろん切り絵の世界の面白さは陰と陽の部分ですが、色紙を使っても同様の楽しみ方ができます。絵や版画とは違って切った部分も残った部分もそれぞれの表情があり、それぞれにシルエット的な面白さがあるのが魅力です。
紹介された作品はどこにでもある一般的なカッターやはさみを使用して、コラージュ、グリーティングカードなどが作られています。素材は和紙、洋紙のほか、折り紙、雑誌など質感の違う紙が使われており、工夫次第でオリジナル感を出すことができます。紙の切り絵だけでなく、ちぎった紙や異素材を組み合わせたものも掲載されています。カラフルなもの、ポップなもの、アジア風のものや和テイストの作品まで、計34点。
ギャラリー風な構成ですが、初心者のための切り絵の基礎や全作品の型紙が掲載されているので、この一冊ですぐに作品作りが始められます。作品製作は井上玲、くまだまり、藤野真由子の3人のペーパークラフト作家。
―仕事に役立つマーケティング絵本―
小川 進著 上田バロン/イラストAB判変型 1050円(税込)千倉書房
社会人になって、仕事に追われる中、自分の心からいつの間にか欠け落ちてしまったもの。そんな“何か”にふと気付くことがあります。たとえば、次のページでどんなキャラクターが驚かせてくれるんだろう? ワクワクしながら絵本をめくったあの瞬間。
だけど、絵本は子ども向け。もう一度読んでみたいと思っても、いい年をして今さら絵本なんて…とためらいを感じてしまうのも確かです。
でも、ここに紹介するのはただの絵本ではありません。ポップでスピーディーなイラストでストーリーが展開される新感覚マーケティング絵本! スタイリッシュな2人の大学生とクマ型ロボットを相手に、サイボーグを引きつれたドクター・オガワがマーケティングの基本を分かりやすく語りかけます。イラストを楽しみながら仕事にも役立つ、そんな不思議な大人向け絵本です。
今度のクリスマス、大切なあの人に、来春社会人になるご親戚に、そして毎日働いている自分自身にも、エールを込めて、是非この1冊を!
―チョコレート味のクリスマス物語―
アクセル・ハッケ作 ミヒャエル・ゾーヴァ絵 三浦美紀子訳A5判変型 1260円(税込)三修社( この本のページ )
「むかしむかし、あるところに、アルトゥアという名前の男の子がいました」 ドイツの人気作家アクセル・ハッケの魅力的なクリスマス物語はこう始まります。新しい時代のメルヒェンです。そこでは、小さなロボット―男の子アルトゥアが、プラリネ(チョコレート)の箱と洗剤のパッケージ、二本のトイレットペーパーの芯、コルク、針金で作ったロボットが、命を吹き込まれて動き出し、奇妙なことばをしゃべります。「誰にメルクショコラーデ(ミルクチョコレート)君はぼくをプレゼントするのでしょうか?」
映画「アメリ」の美術も担当、日本でも刊行された数々の作品で挿絵を描いている大人気の画家ミヒャエル・ゾーヴァの絵がキャラクターの愛らしさを際立たせています。アクセル・ハッケが持つことばに日頃から魅了されていた雑誌編集部からの、クリスマスに語って聞かせることのできるクリスマス物語を、という依頼によって創作されたこの作品は今後世界中で朗読されるであろう、私たちの時代の新しいクリスマス物語です。
―水木ワールドへ妖怪大集合!―
水木 しげるA5判横 2310円(税込)東京堂出版
ゲゲゲの鬼太郎で独自の妖怪の世界を描いた著者が厖大な民俗資料をもとに、古くから民間に言い伝えられ、語られてきた妖怪や神話の中で生き続ける世界の妖怪を綿密な画と文章で楽しく紹介したシリーズ全六冊の中の一冊です。「妖怪は“気分”というか“感じ”というのか、そういうものが先行しないとなかなかつかみにくい。そうした“気分”“感じ”を形にしてみると、妖怪を捕らえた気持になり、何だか半分分かったような気がしてくる。そうなると面白いものだから、つぎつぎに妖怪を逮捕しているうちに還暦を過ぎてしまったわけだが、妖怪について自問自答しているうちに外国の方はどうなっているのだろう?ということに相成る。」(あとがきより)本書では、アイルランド、ドイツ、オーストリア、ベルギー、フランスなどヨーロッパを中心に、ポルター・ガイスト・狼男・ドラキュラなど九十の妖怪について民話や伝説などの資料から独自の妖怪を画と文章で紹介した物語です。大人も子供も楽しめる水木ワールドにご入場願います。
―クリムト、猫が好き―
B・カパッティ文 O・モナコ絵 森田義之訳B4判変型 1890円(税込)西村書店
「グスタフと一緒にいるといつでも新しい発見があるのさ!」
――十二匹もの猫と暮らしていたといわれる世紀末の画家グスタフ・クリムトの生涯を、彼のお気に入りだった猫が語ってくれる。官能的で幾何学模様の幻想的な絵を得意とする彼が、「愛猫家だった!」というのは楽しく優しい。
物語の作者、カパッティにとっては初めての著作で「画家」としてのクリムトと「猫たちの主人」としてのクリムトの姿をたくさんのエピソードを交えながら綴る。
また、絵を担当したモナコは金細工を学び、その技法を絵本に盛り込んだ。結果、独特の画風が評価され、二〇〇四年には、イタリア・アンデルセン賞を受賞した新鋭のイラストレーターである。
金色をふんだんに使い、丸みを帯びた画風のイラストは子どもだけではなく、大人までを魅了する。頁をめくるごとに鮮やかな世界が煌めくモナコの原画はルーヴル美術館でも展示された。
イタリアで出版され、11ヶ国で翻訳された評判、「アートな絵本シリーズ」第三弾。
―思索への道案内―
シスター・ウェンディ・ベケット文 本多峰子訳A4判 1995円(税込)新教出版社
シスター・ウェンディという人物をご存じだろうか? 修道女でありながらBBCの人気美術番組の司会者として有名な人である。美術への深い造詣はもちろんのこと、精神的なものに対する繊細な感受性を備えた語り口が、多くのファンを魅了している。
本書は、そのシスター・ウェンディが、自ら選んだ美しい名画12枚(ジョット、ベラスケス、カラバッジオ、ミレー等)を題材に取り上げ、そこに描かれた場面や、人物のふとしたしぐさや表情から人生の様々なテーマを読みとり、美しい言葉で短いメッセージを添えたものである。
信じること、愛すること、ゆるすこと、思いやること、学ぶこと、考えること、そして耳をすませること……。
秋の夜のひととき、こんな大人の絵本を広げて名画を楽しみつつ、人生にとって「ほんとうにたいせつなこと」を振り返ってみせるのも、一つの過ごし方ではないだろうか。新しい対話と発見に満ちた一冊、大事な人へのプレゼントに最適です。
―悲しみと向き合う―
マイケル・ローゼン作 クェンティン・ブレイク絵 谷川俊太郎訳30cm?23cm 1470円(税込)あかね書房
ユーモアに満ちた子どもの詩で名高いイギリスの詩人マイケル・ローゼンの原作を、同じくイギリスを代表する児童文学作家クェンティン・ブレイクが情感豊かに描き出し、詩人・谷川俊太郎の心にしみる翻訳でおくる、“悲しみ”を深く静かに描いた絵本。
最愛の息子を失った一人の男が様々なやり方で悲しみから逃れようとするが、いつしかまた悲しみの底に引き戻されてしまう。絶望の底に沈んだ男を、悲しみから解き放つのは、幸せの中にあった頃の記憶、そして…。愛する者の死がもたらす悲しみを、徹底して見つめる中から浮かび上がってくる、命あるものへの慈しみと深い慰めが描き出されている。
NHK「おはよう日本」で“中高年の心を癒す絵本”として紹介されるなど各メディアで取り上げられ、話題となった。読者からは「自分の悲しみについて見つめなおすことができました」「自分の事がわかる人に逢えた気持ちになりました」等、大きな反響が寄せられ、発売以来一年足らずで、10刷7万部と、絵本としては異例のヒットとなっている。
―心安らぐ“居場所”はその人のそばに…―
ファージョン作 アーディゾーニ絵 阿部公子・茨木啓子訳B6判変型 1050円(税込)こぐま社
貧しい一人暮らしをするマローンおばさんの小屋に、おなかをすかせた動物たちが次々と訪ねてくる。日曜日にはスズメが、火曜日にはネコが、水曜、木曜と動物たちは増え…。分かち合える食べ物にも事欠くマローンおばさんだが「あんたの居場所くらい ここにはあるよ」と迎え入れる。
『ムギと王様』(石井桃子訳・岩波書店刊)などで根強いファンを持つファージョンの静かで温かい詩に、アーディゾーニが美しいペン画の絵をつけているこの小さな絵本は、この十年、どれだけ多くの大人や子どもの心を慰め、人から人へと贈られたことか。
動物たちに居場所を与えつづけたマローンおばさんは、土曜日の朝、目覚めてこなかった。ロバはその背に眠っているおばさんを乗せ、天国の門へと進んでいく。すると聖ペテロは、「あなたの居場所がここにはありますよ」と、おばさんを迎え入れたのだった。
「あなたの居場所くらいここにはあるよ、と自分も誰かにそう言って欲しい、そして誰かにそう言えるようになりたい」そんな感想が様々な世代から届いている。
―勇気をだすよ きみに会えたから―
福永眞由美・詩 渡辺あきお・絵B6判変型 1200円(税込)日本教文社( この本のページ )
たぶん、まだ生後二ヶ月といったところだろうか。ネコ好きなら一目で分かる、子猫特有の「三頭身」な体つき。大きなお耳と、ピンととがった細いしっぽがたまらない! 思わず抱き寄せたくなる小さな黒猫がこの本の主人公だ。
子猫が体験したさまざまな場面を描いた詩画集で、一冊読むのに一時間とかからない。しかし、どことなく陰のある不思議な雰囲気をもっていて、単に可愛いだけの詩画集とは一線を画している。子猫の深い悲しみと、自分自身の体験が重なって、引き込まれる。
あとがきの中で著者は、この本に収められた詩のひとつが生まれた時のエピソードを語っている。「生きてゆくのが辛いほど、悲しいときがありました(中略)皓々と照る月の光と、ただ黙ってそばにいてくれた友の優しさとが、静かにいのちに沁み入りました」
悲しみのむこうに、きっと希望が待っていること。悲しみや苦しみが人を深め磨いてくれること。やがて傷の癒える日がくることも知っている。分かっていても、今は、ただ、悲しい―― 心の奥深くにじわりと沁みる癒しの一冊。
―クリスマスにふさわしい夫婦の愛の物語―
オー・ヘンリー著 L・ツヴェルガー画 矢川澄子訳A3判変型 1575円(税込)冨山房
クリスマスのプレゼントを買うために、自分のいちばん大切な宝物を手放してしまう夫婦の愛の絵物語。心を打つ短編として名高い物語に、美しい絵がつき、ギフトブックとしても喜ばれる絵本。
物語の作者は、アメリカの短編作家として名高いオー・ヘンリーで、波瀾に満ちたその生涯におよそ二百八十編の作品を残した。
新潮文庫版『O・ヘンリ短編集』の訳者大久保康雄氏の解説によれば、この物語に出てくる妻のデラは、作者が大恋愛の末結婚したエイソルという女性にそっくりということである。信仰心のあつい、心のやさしい女性だったらしいと記されている。
挿絵を描いているリスベート・ツヴェルガーは、一九五四年ウィーンに生まれ、子どもの時からグリムやアンデルセン、ディケンズなどの物語を読んで育ち、アーサー・ラッカムの挿絵が好きで、イラストレイターになる決心をしたという人。七六年E・T・A・ホフマンの『ふしぎな子』でデビューして以来数多くの賞に輝き、九〇年には国際アンデルセン賞を受賞している。
―世界で最も美しい文字を知ろう!―
大英博物館編/吉村作治監修 N・スペンサー文/C・ソーン絵A4判変型 1680円(税込)創元社( この本のページ )
本書は大英博物館の古代エジプト・スーダン部門イラストレーターが描いた美しいヒエログリフに、エジプト考古学者が解説をつけ、さらにヒエログリフの現物を写真で見せるという構成になっている。「解読の快感」と「アートととしての喜び」をふたつながらに楽しもうというのがねらい。
日本にはない博物館の専属イラストレーターという仕事の存在自体が珍しく面白いが、なによりもC・ソーンが描く文字がすばらしい。一見、奔放な筆致と色使いにみえるが、写真にうつされた現物のヒエログリフと見比べると、古代の文字の書き手の職人としてのこだわりや、癖をうまく反映して写しとっていることがわかる。鮮やかな色使いもじつは劣化した色彩を可能なかぎり補って、描かれた直後に近いものにしているという。なるほど、古代エジプト人はこんなにも可愛らしく、彩り豊かな文字の世界を楽しんでいたのかと感動せずにはいられない。
ベッドの中などでぱらぱらと本をめくっていると、古代の色彩と豊かな形状の世界にぐいぐいと引き込まれていくことだろう。
―かけがえのない自分に出会う―
葉祥明 絵/文A4判変型 1470円(税込)佼成出版社
ペンギンのジェイムズはなんと全身オレンジ色! 群れのなかでもひときわ目立った存在。
「ねぇ、きみはどうしてオレンジ色なの?」「ぼくもわかんない。でも、この色すごく気に入ってるんだ」――そんな自分だけの色、個性を肯定的に受け止め、楽しんでさえいるかの様子がとても印象的だ。
そしてある日、激しい吹雪がペンギンたちを襲う。群れの仲間がつぎつぎと倒れていくその時、ジェイムズの体が暖かな光りを放ち出し、あたりはまるで春がやって来たよう…。「ありがとう、ジェイムズ! きみのおかげで助かったよ。きみがオレンジ色だったのは、このためだったんだね」「ぼく、みんなの役に立ってうれしいな」――。
誰もがそれぞれに大切な役割をもってこの世に生まれてきた、かけがえのない存在であると言うことが、明確なメッセージとして伝わってくる。生きる意味や目的を見失いがちな現代の我々に、この絵本は多くの気づきと癒しを与えてくれるだろう。
―新しいLe Petit Prince―
サン=テグジュペリ著 山崎庸一郎訳A5判 2100円(税込)みすず書房
世界140か国以上で翻訳され、現在まで人びとを惹きつけてやまない永遠のベストセラー――日本では一九五三年に『星の王子さま』のタイトルで紹介されてから50年以上の年月をかぞえます。
『小さな王子さま』は、長年にわたってサン=テグジュペリの著作を読み込んできた訳者が、一見やさしいけれども、じつは練り上げられたそのフランス語をていねいに日本語に移したものです。さらに巻末には、豊富な図版とともに40項の訳注を付し、この宝石のような物語にかくされた謎に向かいます。
作者自身、認めていたように、この物語にはサン=テグジュペリの自伝的要素が随所に織り込まれています。「私はどこの者か? 私は子ども時代の者だ」その言葉どおり、その心は終生、子ども時代の国としっかり結びついて、離れることがありませんでした。飛行士と王子さまをつうじて行われた大人と子どもの対話――それは、サン=テグジュペリ自身の内面で行われた、大人とかつての子どもとの終わりのない対話だったのでしょうか。
08.04.21 ラテンアメリカは世界を変える!
08.03.21 お父さんのための「自立」支援講座
08.02.21 受賞図書!
08.01.21 家族って何?
07.12.21 地図と年表―不思議に満ちた世界
07.11.21 お父さんからの本の贈り物
07.10.21 明治―近代日本の出発点
07.09.21 もうひとつの古代ローマ
07.08.21 幽霊・お化け・妖怪の本
07.07.21 新ネットワークが社会を変える!
07.06.21 電車に乗って―書を持って、旅に出よう!
07.05.21 プロになる!
07.04.21 ぼくらの科学 生命 宇宙 数学
07.03.21 文章読本 愛と涙と感動を文字に
07.02.21 『それってどうなの?』
07.01.21 最近わたし疲れてます。
06.12.21 もっと笑いを! 大入り満員 大繁盛
06.11.21 ことばとともに味わう、写真の本。
06.10.21 となりのイスラーム ムスリムのありのままを知る
06.09.21 『1968年』の変革は、今どのような意味をもつのか
06.08.21 ペットと暮らして気づいた人生の意味… ペットと暮らす―愛すべきペットのすべて―
06.07.21 昭和と平成の歴史的結節、そして現在 近代天皇制を問い直す―その来し方・行く末
06.06.21 「下流」とは誰か―日本を蝕む格差社会
06.05.21やったぶんだけ深く楽しめます。何歳からでも遅くない。アート・学問への誘い
06.04.21身体と文化が交差する地点 性(セックス)とは何か 禁忌と好色
06.03.21旅大全―出会いと発見の宝庫
06.02.21“子どもたちの世界”に何が…
06.01.21現代に生きる和のこころ、伝統のわざ
05.12.21もうひとつの自伝・評伝
05.11.21大人のための絵本と童話
05.10.21「老い」をどう生きるか どう支えるか
05.09.21こだわりの食と酒と…
05.08.21動物のことをもっと知りたい
05.07.21東アジアの過去、現在と未来
05.06.21ビジネスの倫理〜会社は誰のものか?
05.05.21頁をめくれば家が建つ 理想の家
05.04.21戦後60年の人・暮らしとその精神
05.03.21躓いたって、叩かれたって、私の人生
05.02.21身近なナショナリズム
05.01.21散歩大全
04.12.21文化系のための科学入門
04.11.21キリスト教文化の謎と魅力
04.10.21環境の過去・現在・未来を考える
04.09.21家族とことばを交わしていますか 子どもも親も、元気になる本
04.08.21未知の帝国アメリカ
04.07.21昭和という時代を知る
04.06.21手から手へ伝承したい〈手仕事〉の世界
04.05.21不思議、おもしろ、驚き! おもしろ事典
04.04.21いま『食』の現在を読む
04.03.21生きる力としての宗教
04.02.21変貌するボランティアと福祉制度
04.01.21仕事と夢とプライドの調和
03.12.21私の世界理解元年
03.11.21絵と図の力――情報と解説の魅力
03.10.21定年前/定年後 定年してからが面白い!
03.09.21環境立国、環境経営ニッポン
03.08.21子供が自分自身を確立するとき こころとからだの「闇」からの脱出
03.07.21テロ、イラク戦争、有事法制…平和への道につなげたい
03.06.21「江戸開府400年」を読む
03.05.21ことばの世界を探る 日本語と時を過ごす…
03.04.21生き生きと生きるために
03.03.21おとなのための総合学習
03.02.21再生の叡智結集!
03.01.21凛とした精神の結晶
02.12.21伝承すべきこと、変わるべきこと
02.11.21素敵なあしたそして夢を
02.10.21web化一周年記念企画 いま、専門書・学術書がおもしろい! その装丁、その独自の世界
02.09.21一度限りの大切な人生
02.08.21傷ついた地球の未来は…
02.07.21もっと知りたい隣の国―韓国
02.06.21歴史に誘われて
02.05.21現実を見極め、錯覚からの脱出
02.04.21知恵と勇気を与える一冊
02.03.21学校が良くなる、教育が変わる
02.02.21新しいアジア像の創造
02.01.21この一冊から始めてみませんか
01.12.21富は日本人を豊かにしたか
01.11.21クリスマスに贈りたい本
01.09.21限りなく愛するとは…最も個人的な心の世界へ
01.08.21ゆっくりと日本を考えよう