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―奇想天外で、本質にせまる実験の宝庫―
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愛知・岐阜(・三重)物理サークル編著 A5判 各2100円(税込) 日本評論社( この本のページ )
高校の物理の授業で、先生がかなづちでビールビンをバンバン割り始めた。おもむろに上着を脱ぎ、上半身裸になって「さぁー、これから物理を始めよう!」と言いながら、ガラスの破片の上に寝ころぶ。物理の授業が苦痛で居眠りするしかなかった生徒たちが「エッ!? これが物理なの?」「そう。これが物理です」 こうした「これが物理?」と思うような奇想天外でパフォーマンス性があり、しかし本質にせまる実験が盛りだくさん紹介されている。
最近、「理科離れ」と言われるが、20年以上も前から生徒たちは、学校でやる勉強を「面白くない、分らない、くだらない」と感じていた。そうした光景に毎日向き合う教師たちは、「生徒が喜ぶ」という中にこそ、教育再生のカギが潜んでいると考えたのである。それを実現するためにでき上がった本書は、教室で実験するときの生徒の様子を伝えるイラストに大部分を割き、従来の実験書のイメージを根底から変えた。
2巻も含め実験書のバイブルとなった本書が、安全性や環境を考慮し、装いを新たに再登場する!
―IT教育推進派に待ったをかける―
クリフォード・ストール著/倉骨 彰訳 四六判 1575円(税込) 草思社
現在、学校教育にコンピュータを取り入れようという、いわゆる「IT教育」への動きが盛んだ。だが、教育に必要なのは果たしてコンピュータ操作できる能力なのか。おそらくは多くの大人たちが内心感じているであろうこの不安に、明快に答えてくれる本だ。
著者は米国でインターネットの創設にも関わった専門家。その彼が「教育に必要なのはコンピューではなく、良い教師だ」と言い切る。教育問題は米国でも深刻で、質の低下をコンピュータで解決しようとしたそうだが、新たな問題が噴出するばかりのようだ。
大金を投じてパソコン環境を整えたところですぐ旧くなり、そのメンテナンスにさらなる大金がかかり、それが延々と繰り返される。
教師は新しいパソコンの操作を修得するのにエネルギーを奪われ、授業時間もパソコンの調整に奪われてしまう……。
こんな不合理を、巨額を投じてこれから始めようとしているのが日本なのだ。子供に真に必要なのは、生身の人間との生のふれ合いであると強調する著者の説得力ある主張は傾聴する価値があろう。
―錯綜する事実を読み解く―
北澤 毅・片桐隆嗣共著 四六判 2940円(税込) 東洋館出版社
1993年1月、山形県新庄市で発生した「山形マット死事件」は、その後「事実認定問題」をめぐって改正少年法に大きな影響を与えることになる。なぜ、だれもが納得できるような「真実」へと到達できなかったのか。
本書は、この事件に当事者たちがどのようにかかわっていったのかを多角的に検証しつつ、「少年犯罪」の捉え方について新たな視角を提案する。具体的には、マスメディアはこの事件をどのように語ってきたのか、いかなる捜査プロセスを経ることで「7名の少年による傷害監禁致死事件」という警察判断が導かれたのか、「3名不処分、3名保護処分」という家裁決定の論理はいかなるものか、といった問いに対して社会構築主義というアプローチに依拠することでこれらの問いに答えていく。また、被害者遺族、被疑少年や学校関係者といった、事件を構成する直接の当事者たちは、いかなる経験を強いられることになったのか。これらの問題群に解答を提示することで、「少年犯罪」とはいかなる特質をもった社会的出来事であるのかを明らかにしていく。
―春です。保育園入園おめでとう!―
鹿島和夫著 四六判 1995円(税込) 法藏館
神戸に作家の灰谷健次郎さんが創設した太陽の子保育園がある。その名は名作『太陽の子』に由来する。
「おとうさんは/こめややのに/あさ パンを食べる」「ぼくがすきなのは/ふゆやすみと/はるやすみと/なつやすみと/ずるやすみです」
こんな楽しい詩が1杯の『1年1組せんせいあのね』『ダックス先生物語』等の著書をもち、児童詩の教育実践で知られる鹿島和夫さんが、小学校教諭を定年退職後、太陽の子保育園園長に就いたのは6年前。
本書は、鹿島さんが、安全な日本一の給食・自立心を育てる自由保育など、幼児教育への熱い思いとその真摯な取り組みをユーモラスに綴ったエッセイである。
保育園ってどんなとこ。躾はどうしたらいいの。いじめが心配。字の習得はいつから……。
子育てに悩むお父さんお母さんはもちろん、日々の保育のあり方に行き詰まった保育士さんに、ぜひ読んで元気を出してほしい1冊である。カバーのくじらのイラストが文句なしにカワイイ。
―読書交流で感動を共有する―
穴見嘉秀編著 A5判 1680円(税込) 学事出版
いま、全国で「朝の読書」を実施しているのは8000校になる。「朝の読書」には、「みんなでやる・毎日やる・好きな本でよい・ただ読むだけでよい」という4原則がある。
そこで、「朝の読書は読書感想文を書かせることに反対している」という誤解が流布されているが、そもそも、「朝の読書」とはすべての生徒に無理なく、簡単かつ効果のある読書を目標にしたものである。生身の人間同士のコミュニケーションを子どもたちの日常生活に復活させたいという願いをこめた実施なのである。
本書では、こうした読書指導の状況をふまえ、この実践の意義を確認しながら、読書の事後体験の表現(発表)・交流という視点から様々な実践を紹介している。
「朝の読書」の哲学や、読書のアニマシオン、読書交流アラカルトなどで、感動を共有するためのアイデアが満載されています。
「朝の読書」を実施している方、これから実施しようとしている方に本書が、教育実践のヒントとなれば幸いである。
―保育者のイメージをより鮮明にする試み―
小田 豊・森眞理共編著 A5判 2310円(税込) 光生館
…社会の変化(それは多くの場合、ミクロ的にみると大人の生活の変化)により、子どもの生活にも変化がもたらされ、保育の多様化が求められています。延長保育、外国籍児を含む保育、病児保育、一時保育をはじめとする多様な保育ニーズに対してどのように幼稚園や保育所という現場は応えていくのか、すなわち、一体保育者は何ができるのかとの課題がつきつけられています。人々の生活様式が変化し、保育者のあり方も転換期を迎えていることは自明でしょう。……子どもの心身健全な成長発達を保障できるように、子どもと保護者、地域社会、広い社会、世界をつなぐ存在としての保育者の姿が求められているのです。
……本書は、単に保育者についての概要を、保育者をめざす人に示すのではなく、生活(その労苦や楽しみ、喜び)のありさまを臨場感あふれたものとして表すことを通して、保育者を目指す人が積極的に保育の実践に携わり、善い幼稚園、保育所、そして社会を創る担い手となるための道標として受けとめていかれれば幸いである、と考えています。(序文より)
―教育病理の打開に向けた新たな挑戦―
岩崎久志著 A5判 8190円(税込) 風間書房( この本のページ )
近年、わが国の教育現場には、不登校・いじめ・暴力行為・学級崩壊などのさまざまな問題が山積している。学校を中心として、これらの問題に取り組まれるようになって久しい。しかし、この間の努力にもかかわらず、こうした教育病理現象は悪化こそすれ、改善の兆しがなかなか見えてこない。
これまでわが国の教育現場では問題を考える視点として、子ども個人あるいはその家庭内に病理を求めようとしてきた。しかし、今日の教育問題には教育のあり方やシステム自体が原因となって現出していることも決して少なくない。
本書はこの教育病理現象の解決に関する方法として学校ソーシャルワークをとりあげ、福祉的視点を導入することによる新たなる方策について臨床教育学的に検討したものである。ここで言う「臨床教育学」とは、教育学・心理学・社会福祉学の3点から問題を見つめ、その対策を考えていこうとする理論でありかつ、実践である。
子どもたちの可能性を十分に発揮できるような教育のあり方を問う、全く新たな視点から書かれた教育論を一読していただきたい。
―生き物の生きる姿にドキドキ共感―
農文協・編 赤松富仁・写真 AB判 各1890円(税込)、揃9450円(税込) 農山漁村文化協会
2001年、ぼくらはミニ田んぼと大小のバケツで、種まきから収穫まで育て、さらにお料理からワラ細工、ワラ紙すきまで、イネつくりをまるごと満喫しました。
イネは、5月の芽ばえ、どんどん分げつしてたくましくなる6月から7月、穂が出る8月、たわわに稔る9月と、何回も変身するので目を離せませんが、集まってくる生き物たちがすごいんです。
田植え後の田んぼには、ミジンコやオタマジャクシ、それにカブトエビやホウネンエビが湧いてくるように現われました。穂が出るころになると、小さなウンカやカメムシ、イネツトムシ、イナゴなどの害虫たち、それに彼らを食べにクモやトンボやカマキリやカエルたちが、集まってきました。悩まされたのは、執拗に朝夕襲来したスズメ群団でした――
本書はこのように、バケツイネや手作りミニ田んぼの四季の作業と料理、ワラ加工まで解説。「総合的な学習」の格好の手引き書。
〈全5巻〉(1)プランターで苗つくり (2)田植えと育ち (3)稔りと穫り入れ (4)料理とワラ加工 (5)学校田んぼのおもしろ授業
―IT革命の政治・経済・家庭・教育への影響―
W・H・ダットン編著 宇都宮深志監訳 A5判 6825円(税込) 東海大学出版会
著者は情報通信技術(IT)に関する社会的・技術的選択のプロセスを「テレ‐アクセスの形成」と呼び、それこそが従来のIT革命のパースペクティブを突き崩すものと説く。それは、誰もがどこからでも、いつでもアクセスできる「アクセス可能な社会」を意味し、働き、遊び、生活するのにこれまでとはまったく異なる新しい方法の可能性を約束している。また、一方で著者は「テレ‐アクセスは諸刃の剣である」とも警告している。それは、ジョージ・オーウェルが『1984年』に描いた悪夢のシナリオ(独裁者による監視社会)に導くかもしれない。
本書の分析範囲は広く、政治、経済、教育、ビジネス・企業組織・職場、家庭をはじめ、メディアや新しい情報プロバイダーを視野にいれるだけでなく、情報戦略や経済戦略など政府の諸政策についても分析を進めている。さらに、情報における不平等、プライバシー、検閲の諸問題、情報の流れと組織の設計、コミュニティーと政策における情報の諸問題など、情報社会に関わる多くの問題に言及している。
08.04.21 ラテンアメリカは世界を変える!
08.03.21 お父さんのための「自立」支援講座
08.02.21 受賞図書!
08.01.21 家族って何?
07.12.21 地図と年表―不思議に満ちた世界
07.11.21 お父さんからの本の贈り物
07.10.21 明治―近代日本の出発点
07.09.21 もうひとつの古代ローマ
07.08.21 幽霊・お化け・妖怪の本
07.07.21 新ネットワークが社会を変える!
07.06.21 電車に乗って―書を持って、旅に出よう!
07.05.21 プロになる!
07.04.21 ぼくらの科学 生命 宇宙 数学
07.03.21 文章読本 愛と涙と感動を文字に
07.02.21 『それってどうなの?』
07.01.21 最近わたし疲れてます。
06.12.21 もっと笑いを! 大入り満員 大繁盛
06.11.21 ことばとともに味わう、写真の本。
06.10.21 となりのイスラーム ムスリムのありのままを知る
06.09.21 『1968年』の変革は、今どのような意味をもつのか
06.08.21 ペットと暮らして気づいた人生の意味… ペットと暮らす―愛すべきペットのすべて―
06.07.21 昭和と平成の歴史的結節、そして現在 近代天皇制を問い直す―その来し方・行く末
06.06.21 「下流」とは誰か―日本を蝕む格差社会
06.05.21やったぶんだけ深く楽しめます。何歳からでも遅くない。アート・学問への誘い
06.04.21身体と文化が交差する地点 性(セックス)とは何か 禁忌と好色
06.03.21旅大全―出会いと発見の宝庫
06.02.21“子どもたちの世界”に何が…
06.01.21現代に生きる和のこころ、伝統のわざ
05.12.21もうひとつの自伝・評伝
05.11.21大人のための絵本と童話
05.10.21「老い」をどう生きるか どう支えるか
05.09.21こだわりの食と酒と…
05.08.21動物のことをもっと知りたい
05.07.21東アジアの過去、現在と未来
05.06.21ビジネスの倫理〜会社は誰のものか?
05.05.21頁をめくれば家が建つ 理想の家
05.04.21戦後60年の人・暮らしとその精神
05.03.21躓いたって、叩かれたって、私の人生
05.02.21身近なナショナリズム
05.01.21散歩大全
04.12.21文化系のための科学入門
04.11.21キリスト教文化の謎と魅力
04.10.21環境の過去・現在・未来を考える
04.09.21家族とことばを交わしていますか 子どもも親も、元気になる本
04.08.21未知の帝国アメリカ
04.07.21昭和という時代を知る
04.06.21手から手へ伝承したい〈手仕事〉の世界
04.05.21不思議、おもしろ、驚き! おもしろ事典
04.04.21いま『食』の現在を読む
04.03.21生きる力としての宗教
04.02.21変貌するボランティアと福祉制度
04.01.21仕事と夢とプライドの調和
03.12.21私の世界理解元年
03.11.21絵と図の力――情報と解説の魅力
03.10.21定年前/定年後 定年してからが面白い!
03.09.21環境立国、環境経営ニッポン
03.08.21子供が自分自身を確立するとき こころとからだの「闇」からの脱出
03.07.21テロ、イラク戦争、有事法制…平和への道につなげたい
03.06.21「江戸開府400年」を読む
03.05.21ことばの世界を探る 日本語と時を過ごす…
03.04.21生き生きと生きるために
03.03.21おとなのための総合学習
03.02.21再生の叡智結集!
03.01.21凛とした精神の結晶
02.12.21伝承すべきこと、変わるべきこと
02.11.21素敵なあしたそして夢を
02.10.21web化一周年記念企画 いま、専門書・学術書がおもしろい! その装丁、その独自の世界
02.09.21一度限りの大切な人生
02.08.21傷ついた地球の未来は…
02.07.21もっと知りたい隣の国―韓国
02.06.21歴史に誘われて
02.05.21現実を見極め、錯覚からの脱出
02.04.21知恵と勇気を与える一冊
02.03.21学校が良くなる、教育が変わる
02.02.21新しいアジア像の創造
02.01.21この一冊から始めてみませんか
01.12.21富は日本人を豊かにしたか
01.11.21クリスマスに贈りたい本
01.09.21限りなく愛するとは…最も個人的な心の世界へ
01.08.21ゆっくりと日本を考えよう