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―誰のための農政か―
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北出俊明著 A5判 2940円(税込) 日本経済評論社
本書は戦後の農業政策を、主に食料需給問題を中心に検討したものである。50年を振り返りながら、食料の安定供給はどうしたら達成できるのかを検討する。
敗戦直後の食料不足のなか、GHQの指示のもと行われた農地改革(第1章)。「もはや戦後ではない」と言われ、さまざまな統制が撤廃されて農業生産の回復も進んだ50年代(第2章)。国の経済がかつてなく発展する一方で、農家所得の低さが際だち、農業基本法制定へと至った高度成長期(第3章)。行財政改革が始まるとともに、農政を「過保護だ」とする批判が噴出した80年代(第4章)。ウルグアイ・ラウンド合意を受け、新たに設立されたWTO体制(第5章)。
本書を一読すると、いかに農政がめまぐるしく動いてきたかが、理解できる。国民全体が飢えた頃と、輸入自由化や遺伝子組み替え食品などが問題となる今日とは隔世の感があるが、まだ半世紀あまりしか経っていない。その間わが国の農政は、他産業とともに存在する農業の意義を認めたものから、規制緩和と市場原理に基づくものへ変容した、と著者は断ずる。そして第6章で、グローバル化と新農業基本法のもと、21世紀の国内農業の課題を考察する。
―企業年金の“自己責任”とはなにか?―
兒玉美穂著 A5判 1680円(税込) 中央経済社( この本のページ )
消費低迷、企業の業績悪化、株価のバブル崩壊後の最安値更新、見えない「痛み」への不安…。このような状況のなかで、日本版401k(確定拠出年金)の関係法が成立し、10月からスタートする。
サラリーマンだけでなく自営業者や過去に会社員経験のある人など、多くの人に影響があるこの制度のキーワードは「自己責任」。
そもそも日本版401k(確定拠出年金)の導入は企業年金資産の運用環境の悪化とともに積立て不足、つまり企業年金の隠れ債務の増大を白日のもとにさらす「退職給付会計基準」の適用が成立の大きな要因といわれている。
制度の特徴は以下の2点だ。
これにより個人には運用の知識と結果に対する自己責任が求められる。
転職の際に積み立てた資産を移換することができるなど、雇用の流動化に対応した機動的な側面もあり、就労意識の一層の変化も予想される。
本書では制度のしくみを概観し、投資・運用の基礎知識を加えてわかりやすく紹介している。
―独自課税の動きをいち早くリポート―
神野直彦、自治・分権ジャーナリストの会編 四六判 1890円(税込) 日本評論社( この本のページ )
昨年二月、東京都の石原慎太郎知事が突然仕掛けた大手銀行の法人事業税への外形標準課税の導入は、国や銀行業界だけでなく、全国の地方自治体にも衝撃を与えた。税収の落ち込みや放漫財政がたたり、懐のきびしさに震えていた各自治体が、お金は国頼みという思考停止状態から「自分たちもやれそうだ」と突然、独自課税に目ざめる大きなきっかけになったのだ。
昨年四月の地方分権一括法の施行によって、法定外税に普通税に加えて、特定の施策に税収をあてられる目的税が創設された。しかも国の許可がいらなくなり、同意があれば実施できるようになったこともあり、夏の夜空をにぎわす打ち上げ花火のように、日本列島のあちこちから「新税」の花火が一斉に上がりはじめた。
独自課税に先駆的に取り組んだ自治体をリポートしたのが、本書である。国の機関委任事務の廃止にともない、権限が大幅に移譲され、地方の自立に向けた体制の整備は大きく進んだ。しかし、依然として積み残されているのが、国から地方への税財源の移譲である。肝心の財布のひもは相変わらず国が握っており、国に頼らない地方の税財源制度をつくらないかぎり、真の地方分権はありえない。
―「あるもの探し」から始まる真の住民自治―
増刊 現代農業 A5判 900円(税込) 農山漁村文化協会( この本のページ )
「地元学」とは「ないものねだり」ではなく、「あるもの探し」の学。大都市をうらやみ、足元をないがしろにするのはもうやめようと、この10年ほどの間に宮城県仙台市の民俗研究家・結城登美雄さんと、熊本県水俣市の環境対策課長・吉本哲郎さんが、それぞれ独自に(だが、多くの共通性をもって)編み出した手法。岩手県や三重県など、職員研修に取り入れる自治体も続出し、地域づくりの流れも変わってきた。
地元の人と外部の人が一緒に地図やカメラや色鉛筆を片手に地域を歩き、土地の人に「これは何ですか?」とたずねながら植物や食べもの、遊び、家や畑、自然神など「あるもの」の写真を撮り、「地域資源カード」や「地域資源マップ」にしていく。
地元の人が地元のことを知り、学ぶことで地域づくりの当事者になっていく。上から分け与えられる地方分権ではなく、本当の住民自治がそこから始まる。地元の人が地元の遊びの楽しさに気づく。そこから本当のグリーンツーリズムが始まる。地元の人が地元の環境の有限性に気づく。そこから本当の循環型社会が始まる。地元学とは、すべての始まりの学である。
本誌には全国約30の地元学実践の事例とともに、すぐに実践を始められる地元学テキスト(地元学協会事務局)が収録されている。
―「戦犯たち」への告発状だ!―
佐高 信 著 B6判 1365円(税込) 徳間書店
宮沢喜一から石川六郎まで、私はここに九人の「経済戦犯」を並べたてたが、十人目として新たに現経済財政担当相の竹中平蔵を付け加えなければならないかもしれない。
竹中は「構造改革には痛みが伴う」ことを強調している。しかし、自分だけは痛みを避けて他人にそれを押しつけるのが“竹中流経済学”のようなのである。
みんなが公平に痛みを分け合うのなら、改革に耐えよう、と国民は思っている。ところが、竹中だけが日本マクドナルドの、上場すれば値上がり確実な未公開株を取得し、そして、「改革には痛みを伴う」と言われても、白けてしまうばかりだろう。
九人の「経済戦犯」の「経済戦犯」たるゆえんもそこにあった。みずからは安全圏に身を置いて勝手な行動をとっていたから、信頼感が生まれなかったのである。そしてまた、それを自覚していなかった。
言うまでもなく、竹中は森喜朗内閣の経済戦略のメンバーだった。竹中はまだ小物だが、こうした厚顔で無責任な戦犯たちによって、日本の経済はメチャメチャにされる。この本はその戦犯たちへの告発状である。
なお、「戦犯」は生きている人に限ったことを付記しておきたい。(「はじめに」より抜粋)
08.04.21 ラテンアメリカは世界を変える!
08.03.21 お父さんのための「自立」支援講座
08.02.21 受賞図書!
08.01.21 家族って何?
07.12.21 地図と年表―不思議に満ちた世界
07.11.21 お父さんからの本の贈り物
07.10.21 明治―近代日本の出発点
07.09.21 もうひとつの古代ローマ
07.08.21 幽霊・お化け・妖怪の本
07.07.21 新ネットワークが社会を変える!
07.06.21 電車に乗って―書を持って、旅に出よう!
07.05.21 プロになる!
07.04.21 ぼくらの科学 生命 宇宙 数学
07.03.21 文章読本 愛と涙と感動を文字に
07.02.21 『それってどうなの?』
07.01.21 最近わたし疲れてます。
06.12.21 もっと笑いを! 大入り満員 大繁盛
06.11.21 ことばとともに味わう、写真の本。
06.10.21 となりのイスラーム ムスリムのありのままを知る
06.09.21 『1968年』の変革は、今どのような意味をもつのか
06.08.21 ペットと暮らして気づいた人生の意味… ペットと暮らす―愛すべきペットのすべて―
06.07.21 昭和と平成の歴史的結節、そして現在 近代天皇制を問い直す―その来し方・行く末
06.06.21 「下流」とは誰か―日本を蝕む格差社会
06.05.21やったぶんだけ深く楽しめます。何歳からでも遅くない。アート・学問への誘い
06.04.21身体と文化が交差する地点 性(セックス)とは何か 禁忌と好色
06.03.21旅大全―出会いと発見の宝庫
06.02.21“子どもたちの世界”に何が…
06.01.21現代に生きる和のこころ、伝統のわざ
05.12.21もうひとつの自伝・評伝
05.11.21大人のための絵本と童話
05.10.21「老い」をどう生きるか どう支えるか
05.09.21こだわりの食と酒と…
05.08.21動物のことをもっと知りたい
05.07.21東アジアの過去、現在と未来
05.06.21ビジネスの倫理〜会社は誰のものか?
05.05.21頁をめくれば家が建つ 理想の家
05.04.21戦後60年の人・暮らしとその精神
05.03.21躓いたって、叩かれたって、私の人生
05.02.21身近なナショナリズム
05.01.21散歩大全
04.12.21文化系のための科学入門
04.11.21キリスト教文化の謎と魅力
04.10.21環境の過去・現在・未来を考える
04.09.21家族とことばを交わしていますか 子どもも親も、元気になる本
04.08.21未知の帝国アメリカ
04.07.21昭和という時代を知る
04.06.21手から手へ伝承したい〈手仕事〉の世界
04.05.21不思議、おもしろ、驚き! おもしろ事典
04.04.21いま『食』の現在を読む
04.03.21生きる力としての宗教
04.02.21変貌するボランティアと福祉制度
04.01.21仕事と夢とプライドの調和
03.12.21私の世界理解元年
03.11.21絵と図の力――情報と解説の魅力
03.10.21定年前/定年後 定年してからが面白い!
03.09.21環境立国、環境経営ニッポン
03.08.21子供が自分自身を確立するとき こころとからだの「闇」からの脱出
03.07.21テロ、イラク戦争、有事法制…平和への道につなげたい
03.06.21「江戸開府400年」を読む
03.05.21ことばの世界を探る 日本語と時を過ごす…
03.04.21生き生きと生きるために
03.03.21おとなのための総合学習
03.02.21再生の叡智結集!
03.01.21凛とした精神の結晶
02.12.21伝承すべきこと、変わるべきこと
02.11.21素敵なあしたそして夢を
02.10.21web化一周年記念企画 いま、専門書・学術書がおもしろい! その装丁、その独自の世界
02.09.21一度限りの大切な人生
02.08.21傷ついた地球の未来は…
02.07.21もっと知りたい隣の国―韓国
02.06.21歴史に誘われて
02.05.21現実を見極め、錯覚からの脱出
02.04.21知恵と勇気を与える一冊
02.03.21学校が良くなる、教育が変わる
02.02.21新しいアジア像の創造
02.01.21この一冊から始めてみませんか
01.12.21富は日本人を豊かにしたか
01.11.21クリスマスに贈りたい本
01.09.21限りなく愛するとは…最も個人的な心の世界へ
01.08.21ゆっくりと日本を考えよう