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―いま、なぜ藤沢周平なのか?―
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月刊『望星』・編 2415円(税込み) 東海大学出版会( この本のページ )
月刊誌『望星』が特集した「藤沢周平に学ぶ」シリーズが新原稿を加えて再編集され、単行本になった。各界の25人が藤沢作品を手がかりに現代人の「よりよい生き方」を提言する。 藤沢周平が没して今年でちょうど10年。しかし、その人気は衰えず、生誕80周年ということも重なって、むしろブームを迎えた感もある。各社から関連本や雑誌の刊行が相次いでいるが、本書『藤沢周平に学ぶ』は、それらとは発想の起点が異なることを、まず断っておかねばならないだろう。 この本は、もともと2004年に月刊『望星』(東海教育研究所刊)が1回だけの予定で組んだ特集「藤沢周平に学ぶ『人間の成熟』」が出発点になっている。 これは、高齢社会が来るというのに古いものや老いが厭われ、人が「大人」になれぬまま年老いていく時代に、私たちはどうすればより良く「成熟」できるのか、それを追求するための特集だった。編集会議で議論するうち、人の成長・成熟や「人間のあり方」の理想型が、藤沢周平の作品群には多く示されていることが話題となり、やがて藤沢作品を手がかりに現代人の成熟を考えてみようという企画になった。 山田洋次、常盤新平、縄田一男、佐高信、小浜逸郎の各氏を起用し、藤沢作品から現代人の抱える課題を照らし出そうとした企画はこのとき予想外の反響を呼んだ。そこで次には同じ発想から「藤沢周平に学ぶ『人生の諦観』」というテーマを設けて特集した。さらにその後は、「人生の再出発」「人間の情愛」「人間の品格」などのテーマを掲げて、2年余の間に断続的に5回の特集を組むことになったのだった。 雑誌で「藤沢周平に学ぶ」シリーズを何度も繰り返し特集したのは、もちろん読者の支持があったからには違いない。しかしそれだけではなく、編集部では取り上げた各テーマを、今という時代を読み解くためのキーワードだと考えていた。成熟が難しく、リストラや定年で再起・再出発を迫られ、夫婦や親子間でさえ情愛が薄れて、人の品位や品性も失われていく時代。そんな時代だからこそ、「人間は、人生は、こうありたい」と思わせる藤沢作品の存在は世に必要なものではないかと思えたのである。それは、この難しい時代に、人が人らしく生きるにはどうすればいいのかを一貫して追求してきた『望星』が、当然読者に訴えなければならないテーマでもあった。 実際に企画を進めてみると、編集側がまず驚いたのは、登場してもらった筆者や論者が、まるで待っていたかのように積極的に熱心に、特集テーマへの賛同を込めて藤沢作品を語られることだった。多忙な仕事を抱え、分刻みのスケジュールをこなす人でさえ、依頼の用件を聞いたとたんに声や表情をゆるめて、無理にも書いたり話したりする時間を作ってくださった。 2回目以降の、権田萬治、阿部達二、黒土三男、宇江佐真理、岡庭昇、田名部昭、細谷正充、西島襄治、山本一力、秋山駿、竹山洋、松田静子、田中優子、小室等、高橋敏夫、宇都宮健児、湯川豊の各氏である。これら各筆者の姿勢と読者の反応からは、死してなお残る藤沢周平の「力」というものと、藤沢作品が今の時代にこそ必要とされているという事実を、あらためて思い知らされることになった。 それらを再編集し、単行本化するに際しては、巻頭に山折哲雄氏と小浜逸郎氏による語り下ろしの対談を置いた。「いま、なぜ藤沢周平なのか?」という対談テーマは、図らずも本書出版の意図と重なり、藤沢作品の魅力とこの時代を語りつつ、問いに答えを出す内容となっている。発売20日後には増刷が決まった本書だが、各筆者の思いと刊行意図とが、さらに読者に伝わることを願っている。 東海教育研究所 〒160―0023 東京都新宿区西新宿7−4−7イマス浜田ビル Tel03(3227)3700 Fax03(3227)3701 http://www.tokaiedu.co.jp/bosei/
08.04.21 『台頭する中国の草の根NGO』
08.03.21 『フェルメールの秘密』『ルソーの夢』『レオナルドの謎』『ゴッホの魂』
08.02.21 『原典現代中国キリスト教資料集』
08.01.21 『エウクレイデス全集』[全5巻]
07.11.21 いまなぜ信金・信組か
07.09.21 『百人一首大事典』
07.08.21 『世界がキューバ医療を手本にするわけ』
07.07.21 (1)『いのちってなんだろう』 (2)『自分ってなんだろう』
07.06.21 『10代の心と身体のガイドブック』
07.05.21 新自由主義
07.04.21 大学での学び方―「思考」のレッスン―
07.03.21 南原繁の言葉
07.02.21 『吉野裕子全集』
07.01.21 藤沢周平に学ぶ―人間は、人生は、こうありたい……―
06.11.21 『ブラックバスを退治する』
06.09.21 「私を忘れないで」とムスリムの友は言った
06.08.21 『プロカウンセラーが読み解く 女と男の心模様』
06.07.21 憲法が変わっても戦争にならないと思っている人のための本
06.06.21 復刻版 大宇宙の旅
06.05.21Dr.金田一&柴田理恵のことば診療所
06.04.21脱アイデンティティ
06.03.21農業技術事典NAROPEDIA
06.02.21アメリカの連邦財政
06.01.21舞台一阪神淡路大震災】全記録
05.11.21国際政治事典
05.09.21自然と人間リーディングス
05.08.21子ども図書館をつくる
05.07.21戦後史大事典
05.06.21愛する人がアルツハイマー病になった時
05.05.21子どもの英語学習
05.03.21マンガ 出張先は北朝鮮
05.02.21現代農業
05.01.21ナラティヴの臨床社会学
04.11.21「ひろさちやの祖師を読むシリーズ」全6巻
04.09.21安房直子コレクション全7巻
04.08.21写真でみせる回想法
04.07.21臨床心理学全書 全十三巻
04.06.21マキャベリ的知性と心の理論の進化論
04.05.21『サトラップの息子』『クレモニエール事件』『石、紙、鋏』
04.04.21夏目漱石原稿「道草」全三巻
04.03.21写真ものがたり 昭和の暮らし 全5巻
04.02.21育ちゆく子に贈る詩(うた)
04.01.21いきものをまもるシリーズ1 コウノトリのふるさと
03.11.21《花の詩画集》 花よりも小さく
03.09.21ダイナミック・メディシン 全七巻+別巻 完結
03.08.21大和の古墳I
03.07.21水をめぐる人と自然
03.06.21定本 手塚治虫の世界
03.05.21変わる家族 変わる食卓
03.04.21新英和中辞典 第7版
03.03.21餓鬼一匹
03.02.21魂の錬金術
03.01.21(図説)世界の歴史(1)「歴史の始まり」と古代文明
02.12.21耳をすまして
02.09.21ドイツの生涯学習
02.08.21星空散歩ができる本 南半球版
02.07.21仏教美術事典
02.06.21一日一書
02.05.21「現場」のちから
02.04.21検証―なぜ日本の科学者はむくわれないのか
02.03.21誰か死ぬのを手伝って
02.02.21アイデンティティとライフサイクル論
02.01.21認知意味論のしくみ
01.11.21(シリーズ身体とシステム)第1期全6冊
01.09.21国鉄・JR 列車名大事典
01.08.21ミステリー・リーグ