出版ダイジェスト.netは社団法人出版梓会が提供する書誌情報サイトです。(プライバシーポリシー)
▼カテゴリか出版社を指定すれば空欄のままでも検索できます
▼年 2006 2005 2004 2003 2002 2001 2000 ▼月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 から 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 カ月間
総記 哲学・宗教・心理 歴史・地理 法律・政治 経済・経営・会計 社会・教育 自然科学 工学・産業 芸術 家庭・趣味・実用 文学 語学 児童 新書・文庫 学習参考書 雑誌
出版社別にご覧になりたい方は、検索をご利用下さい
―戦渦の向こうにある隣人の肖像―
この書籍を注文する
C・クレマー著 日暮雅通訳 2940円(税込) 東洋書林( この本のページ )
気鋭の作家による渾身の中東ルポ。ジョークを連発する絨毯商人、因習の中でも率直でいたいと願う女性、激化する抗争に巻き込まれる学生、時におどけて見せる“独裁者”…民族、宗教という型通りの言葉では収まり切らない人々の素顔とは?
本書は、著者クレマーの言葉を借りると「一種の文学的ノンフィクション」で、およそ10年の歳月をかけてアフガニスタン、パキスタン、イラク、タジキスタン、カシミール、イランを旅した記録です。 1990年代のはじめ、時の大統領であったムハンマド・ナジブッラーを取材するため、アフガニスタンの首都カブールに赴いたクレマーは、とある絨毯店に立ち寄ります。反乱軍ムジャーヒディーンが集結する危険この上ない彼の地にあって、せっせと商いに精を出す商人たち…クレマーの興味を引いたのは、本来の取材対象であった政治情勢ばかりでなく、オリエンタルカーペットに代表されるイスラム世界の肥沃な文化と長い歴史、そしてそれをめぐる市井の人々でした。 こうしてオールド・シルクロードの国々を股にかけた著者の冒険の旅がはじまります。 * あの“9・11テロ”が起こるはるか前から、イスラム世界には“恐怖”が頑として存在し続けてきました。戦争、独裁政治、経済的な困窮…そして今に至ってもウラン濃縮停止の問題やレバノン情勢など、数々のきなくさい話題が伝えられています。 そうしたことに責をもつべき為政者やテロ組織は、本来その地のものではありますが、さまざまな局面で西側諸国の支援・介入を受け、事態は混迷をきわめています。 何が善で何が悪なのか? 誰がどのような要因をつくったのか? 今ここで結論づけられるほど簡単な問題ではありませんが、直感として私たちの胸をつくのは、常に“恐怖”におびやかされている民衆の姿でありましょう。 * しかし反面、人々は動乱にあってもただ恐れているばかりではありません。私たちと同様に泣き、笑い、自分の生活を守っています。ある意味ではわかりやすい“悲劇”や“混乱”という言葉に、ともすれば隠れがちな生の感情や暮らしを伝えたい。クレマーが本書を著した動機はまさにそこにありました。彼はこう語っています。 「現代の人たちはすぐ“スイッチ・オフ”をしてしまう傾向にある」 暗い現実が眼に入ったとたん、情報の受け手はまぶたをかたく閉じ、それより先を見ようとはしなくなるというのです。しかし“現実”というものには単に悲劇の一言では語りつくせないほどの奥行きがあり、それゆえ知るべきこともまだあるのではないだろうか、というのがクレマーの考えなのです。 「何より、この地域はメディアが報道するようなところだけではないということを伝えたかった。もっと美しく、時に胸躍る要素もそなえた、フレンドリーな場所なのです」 この点が理解されれば、“スイッチ・オフ”することなしに、より複雑なイスラム世界の現状に眼を向けてもらえるようになるのでは、とクレマーはさらに言葉を続けています。 国家の要人や団体に実名を使い、それ以外の人物設定などにフィクションの要素を盛り込んだ書き方も、登場する民間人の身の安全に配慮しつつ、自分が経験した現実をより明解に伝えようと選んだ方法だったようです。 * さて、私たちの隣人の素顔は果たしてどのようなものなのでしょうか。冒頭の章で商人が著者クレマーにかけた「私を忘れないで」という言葉は、単なる商売上の口説でしょうか。それとも友誼の言葉でしょうか。
東洋書林 http://www.toyoshorin.co.jp 〒162-0801 新宿区山吹町4-7 Tel 03(5206)7840 Fax 03(5206)7843
08.04.21 『台頭する中国の草の根NGO』
08.03.21 『フェルメールの秘密』『ルソーの夢』『レオナルドの謎』『ゴッホの魂』
08.02.21 『原典現代中国キリスト教資料集』
08.01.21 『エウクレイデス全集』[全5巻]
07.11.21 いまなぜ信金・信組か
07.09.21 『百人一首大事典』
07.08.21 『世界がキューバ医療を手本にするわけ』
07.07.21 (1)『いのちってなんだろう』 (2)『自分ってなんだろう』
07.06.21 『10代の心と身体のガイドブック』
07.05.21 新自由主義
07.04.21 大学での学び方―「思考」のレッスン―
07.03.21 南原繁の言葉
07.02.21 『吉野裕子全集』
07.01.21 藤沢周平に学ぶ―人間は、人生は、こうありたい……―
06.11.21 『ブラックバスを退治する』
06.09.21 「私を忘れないで」とムスリムの友は言った
06.08.21 『プロカウンセラーが読み解く 女と男の心模様』
06.07.21 憲法が変わっても戦争にならないと思っている人のための本
06.06.21 復刻版 大宇宙の旅
06.05.21Dr.金田一&柴田理恵のことば診療所
06.04.21脱アイデンティティ
06.03.21農業技術事典NAROPEDIA
06.02.21アメリカの連邦財政
06.01.21舞台一阪神淡路大震災】全記録
05.11.21国際政治事典
05.09.21自然と人間リーディングス
05.08.21子ども図書館をつくる
05.07.21戦後史大事典
05.06.21愛する人がアルツハイマー病になった時
05.05.21子どもの英語学習
05.03.21マンガ 出張先は北朝鮮
05.02.21現代農業
05.01.21ナラティヴの臨床社会学
04.11.21「ひろさちやの祖師を読むシリーズ」全6巻
04.09.21安房直子コレクション全7巻
04.08.21写真でみせる回想法
04.07.21臨床心理学全書 全十三巻
04.06.21マキャベリ的知性と心の理論の進化論
04.05.21『サトラップの息子』『クレモニエール事件』『石、紙、鋏』
04.04.21夏目漱石原稿「道草」全三巻
04.03.21写真ものがたり 昭和の暮らし 全5巻
04.02.21育ちゆく子に贈る詩(うた)
04.01.21いきものをまもるシリーズ1 コウノトリのふるさと
03.11.21《花の詩画集》 花よりも小さく
03.09.21ダイナミック・メディシン 全七巻+別巻 完結
03.08.21大和の古墳I
03.07.21水をめぐる人と自然
03.06.21定本 手塚治虫の世界
03.05.21変わる家族 変わる食卓
03.04.21新英和中辞典 第7版
03.03.21餓鬼一匹
03.02.21魂の錬金術
03.01.21(図説)世界の歴史(1)「歴史の始まり」と古代文明
02.12.21耳をすまして
02.09.21ドイツの生涯学習
02.08.21星空散歩ができる本 南半球版
02.07.21仏教美術事典
02.06.21一日一書
02.05.21「現場」のちから
02.04.21検証―なぜ日本の科学者はむくわれないのか
02.03.21誰か死ぬのを手伝って
02.02.21アイデンティティとライフサイクル論
02.01.21認知意味論のしくみ
01.11.21(シリーズ身体とシステム)第1期全6冊
01.09.21国鉄・JR 列車名大事典
01.08.21ミステリー・リーグ